みなさんこんにちは!
東京総合研究所スタッフチームです!
今回は投資の神様バフェットが永遠の師匠としているベンジャミン・グレアムの投資手法や考え方について説明していきます。
バフェットはかなりベンジャミン・グレアムから影響を受けているので、彼のことについて知ることは投資の運用成績をよくすることにつながることでしょう。
ベンジャミン・グレアムの経歴
ベンジャミン・グレアムは1894年にロンドンのユダヤ系の家庭に生まれ、1歳のときにニューヨークに移住しました。
コロンビア大学に入学し、優秀な成績を収め、ウォール街の証券会社に入社します。
1926年には自ら投資会社「グレアム・ニューマン社」を立ち上げました。
このグレアム・ニューマン社はバフェットが一時期働いていた会社です。
1929年の世界恐慌を何とか乗り切りましたが、その時の経験をきっかけにベンジャミン・グレアムは投資手法に磨きをかけ、のちにグレアム・ニューマン社は活況を取り戻します。
1956年にベンジャミン・グレアムは引退し、CULAの経営大学院教授となり、1976年に82歳で死去しました。
バフェットが称賛するベンジャミン・グレアムの3つの功績
バフェットはベンジャミン・グレアムがのこした功績は主に3つあり、その3つがとても重要であると主張しています。
実際に、バフェットはその3つを活かしながら投資をしています。
ミスターマーケット
ベンジャミン・グレアムは、市場の変動をミスターマーケットという寓話によって説明しました。
「 市場の値付けというのは、あなたの個人事業のパートナーであるミスターマーケットという名の非常に気分の変わりやすい男によってなされたものだと考えなさい」という言葉です。ミスターマーケットは毎日必ず現れ て値付けをし、その価格で彼があなたの持ち株を買うか、彼の持ち株をあなたが買うのです。たとえあなたたち二人が売買する企業が安定した財政 状況にあったとしても、ミスターマーケットの値付けはそれをきちんと反映しません。悲しいかな、彼は気の毒なことに矯正不能の感情的問題を抱えているからです。時としてやたらと上機嫌になり、になり、企業にとって好ましい要素しか見えなくなってしまいます。そういう気分のときには 非常に高い売買価格を付けます。あなたが彼の持ち株をひったくり、彼からささやかな含み益を奪い取ってしまうのを恐れてのことです。また時として彼は落ち込んで、企業と世界の先行きに暗雲しか見えなくなってしまいます。そういうとき彼は、あなたが持ち株を自分に対して大量に売って くるのではないかとおびえて、非常に安い価格を付けます。ミスターマーケットには、ほかにも愛すべき特性があります。彼は無視されることを気 にかけません。もし彼の値付けが今日のあなたにとって興味をそそらない ものであれば、彼は明日またやってきて新しい値付けをします。売買しよ うがしまいが、それはまったくあなたの自由なのです。こうした状況では、彼が躁うつ病のような態度をみせればみせるほど、あなたにとっては 好都合です。
『バフェットからの手紙』ローレンス・A・カニンガム著より引用
ミスターマーケットに踊らされていては絶対に株式投資で勝つことはできません。
ミスターマーケットを理解して、いかに操ることができるかということが非常に重要です。
安全域
2つ目が安全域という考え方です。
英語では「Margin of Safety」と表されます。
グレアムは安全域という考え方を示すことによって、低リスクハイリターンの投資手法を確立しました。
安全域に従って投資をするということは、本来の価値より安い値段で余裕をもって買うということです。
企業価値の計算方法には、PERなどの倍率を使うマルチプル法や将来のキャッシュフローから現在価値に割り引くDCF法などがありますが、それらにより例えばA社は1株3000円の価値があると計算できたとします。
ミスターマーケットは不安定なので、時に3200円で売られていたり2800円で売られていたり、はたまた2100円で売られていたりします。
このような場合に、余裕をもって2100円の時に買うというのが安全域の考え方です。
本来の価値は3000円であるため、2100円で買えるというのは70%の価格(3割引)で買えるということになります。
安全域が十分であると、株価が思ったより上昇しなくても損失は小さく済み、思うように上がった場合はかなりの利益を得ることができるのです。
コア・コンピタンス領域
3つ目はコア・コンピタンス領域というものです。
コア・コンピタンスをひとことでいうと、
「自分が圧倒的に得意で、有利な分野に関する能力」
ということになります。
バフェットは簡単に理解できるシンプルな事業にしか興味を示しません。
ベンジャミン・グレアム、バフェットをはじめとする一流の投資家は、コア・コンピタンス領域の中で投資をするのです。
バフェットを例に考えてみましょう。
1990年代前期から2000年代初期にかけて、アメリカの市場ではITバブルが起こっていました。
会社名に「ドットコム」という言葉が入っているようなIT系の会社の株価は上がり続けました。
ですが、バフェットはハイテク株は自分のコア・コンピタンス領域の中には入っていないという理由から、まったく手を付けませんでした。(現在はバフェットはコア・コンピタンス領域を拡大したようで、Appleなどに投資をしています。)
ITバブルの波に乗った投機家や新参者たちは短期間で資産を一気に増やし、それに対してポートフォリオを縮小したバフェットは時代が終わったと言われていました。
しかし、やがてITバブルは崩壊し、多くの投機家は大損しました。
それに対して、バフェットは再び素晴らしい運用成績をあげるようになり、また最強の投資家として崇められるようになったのです。
このように、理解できないものには手を出さず、コア・コンピタンス領域にとどまって投資することが非常に重要なのです。
ベンジャミン・グレアムの代表的著書
ベンジャミン・グレアムは何冊か本を書き、多くの人に影響を与え知恵を授けました。
以下の代表的な2冊を読むと彼の考え方や投資手法を理解することができるでしょう。
『証券分析』 - 'Security Analysis' in 1934
『賢明なる投資家』 - 'The Intelligent Investor' in 1949
なぜバフェットはベンジャミン・グレアムの考え方に感銘を受けたのか?
バフェットは11歳から株をはじめ、父親が経営する証券会社によく通っていました。
また、テクニカル分析の本などあらゆる本を読んで学習していました。
そんな時、ベンジャミン・グレアムの『証券分析』に出会い衝撃を受けました。
それまでの本はテクニカル分析中心のチャートの動きなどについてばかり述べられていましたが、ベンジャミン・グレアムの証券分析ではテクニカルのことは記載されておらず、いかに企業の価値を見定めて安く買うかということに焦点を置かれていたのです。
バフェットはベンジャミン・グレアムの考えに影響を受けて世界一のバリュー投資家になったわけです。
のちにバフェットはコロンビア大学のビジネススクールに入学し、ベンジャミン・グレアムに直接教わりました。
そして、いずれはベンジャミン・グレアムの証券会社グレアム・ニューマン社で働くようになりました。
バフェットはベンジャミン・グレアムがこの世を去るまでずっと交流を続け、
「師匠であり友である」
「父の次に尊敬する人物」
などと称賛しています。
まとめ
ベンジャミン・グレアムの投資手法、教訓などを説明してきましたがいかがだったでしょうか?
ベンジャミン・グレアムはバリュー投資の父と呼ばれ、バフェットを含めた多くの投資家に影響を与えました。
彼について学ぶことは必ず投資の役に立つことでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回もお楽しみに!
----------------------------------------
プロの投資家の見解を学んで実際の損切りの仕方を身につけたいという方や、投資理論について学んでみたいという方、
以下のブログではプロの見解や投資理論など、毎日耳寄りな情報を更新しています!
まずは一度チェックしてみてください!
↓↓↓
----------------------------------------
東京総合研究所監修の
【投資心理テスト】をやっています。
みなさんの性格を読み取って、それぞれに適した投資サービスをご紹介します!
----------------------------------------
東京総合研究所では日々LINE@で有益な情報を発信しています!(*^^*)
リアルタイムな情報を素早くキャッチしたい人には是非おすすめです!
是非この機会にご登録を!
質問・相談も無料!気軽にお声がけください!
下の画像を保存して、LINEの友達追加からQRコードで読み込み、アルバムから画像を選択するだけで、簡単に登録できます!
友達検索から追加の場合はこちらから→【@billiontouch】
----------------------------------------
それでは本日も応援をよろしくお願いいたします。
バナーをクリックしていただけると、
東京総合研究所のブログランキングが上がります!
↓↓↓