公式・東京総合研究所スタッフブログ第１４３号：企業価値は2兆円超え！？音楽業界の救世主【Spotify】とは

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こんにちは！

東京総合研究所スタッフチームです。花粉が飛び交う季節ですね。

突然ですが皆さん「Spotify」をご存知でしょうか？

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「Spotify」とは？

「Spotify（スポティファイ）」とは、ユーザー数世界一を誇る、スウェーデン発の

定額制音楽ストリーミング・サービスです。（音楽発見サービス - Spotify）

簡単に言うと、定額の料金を支払ってスマートフォンやパソコンなどで音楽が聴き放題になるサービスのことです。

スポティファイが日本でサービスを開始したのは2016年9月。グローバルな成長戦略によって現在では南アフリカやインドにも進出を果たし、今年に入りアクティブユーザー数（MAU）は全世界で2億人を突破しました。

なんと企業価値は2兆円を超えると推定されています！

かくいう私もユーザーの1人ですが、周りでも「Spotify」のアプリを入れている友人はとても多く、最近は「Spotifyで流行った後、3か月経ってラジオでヒット曲を知る時代」とまでいう声もあります。

toyokeizai.net

独自のモデルで会員獲得を続ける

スポティファイのプランは主に「フリープラン」と「プレミアムプラン」の2つです。

「フリープラン」は広告が流れ、検索や楽曲のスキップなどで一部の機能が制限されます。音楽は主にシャッフル再生でしか聴くことができません。

対して「プレミアムプラン」は月額980円で、すべてのサービスが受けられます（月額1480円で家族6人まで共有できるファミリープランもこの一部）

スポティファイの収益源は、月額の有料課金と広告収入がメインになりますが、収入の9割をプレミアムプランが占めています。

これは、敷居の低い無料プランで積極的にユーザーを取り込みつつ、広告を見聞きさせることで収益化する。さらに随所でプレミアムプランへの転換を促していく、無料と有料のプランを併せ持つ「フリーミアム」と呼ばれるビジネスモデルの典型と言えます。

「直接上場」という異例

またスポティファイは「直接上場（ダイレクトリスティング）」という異例の手法を取り話題を呼びました。

新株を発行せずに既存の株式だけを上場させる手法で、未公開株を持っている投資家や社員が市場で売ることで、流動性が生まれます。

通常、未上場企業が株式を新たに取引所に上場させる場合、公募増資や、創業者・従業員・ベンチャーキャピタルが保有する株式の売出しが同時に行われるため、発行体が事前に選定した幹事証券会社が投資家の需要を調査するなどして公募価格を決めます。そして、事前に株式の購入を希望する投資家にこれらの株式を配分した上で上場日を迎える、という流れです。非常にコストがかかるのですが、直接上場はこのコストカットが狙えます。

成長率停滞？

当サービスを展開するスポティファイ・テクノロジーは昨年11月、2018年第三四半期の決算を発表しました。2018年4月に上場して以来、運用成績を順調に伸ばしているものの、市場の期待には届かず株価は同日に3％近く下落しています。原因としては、売上や規模は年々拡大しているものの、2011年から続いていた驚異の成長率が、去年あたりから伸び悩み始めたことが挙げられます。