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公式・東京総合研究所スタッフブログ第184号:【ファンダメンタル分析シリーズ】財務諸表を読み解こう④貸借対照表

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みなさんこんにちは。

東京総合研究所スタッフです。

 

財務諸表を読み解こうシリーズ第4回として、今回は貸借対照表について見ていきたいと思います。 

 

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貸借対照表とは?

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貸借対照表とは、企業のある時点での財務状態を表すものです。

大きく「資産」「負債」「純資産」に分かれていて、貸借対照表をみれば企業の体質が見えてきます。

 

「資産」「負債」「純資産」の中でもそれぞれ細かい項目に分かれているので、その部分についても理解できるようになりましょう。

 

資産の部

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資産の部からはお金の使い道が見えてきます。

自己資本や借金をどのように使っているかという状況が見られるわけです。

資産の部は「流動資産」「固定資産」に分けられます。

それぞれについて見ていきましょう。

流動資産

流動資産とは、1年以内に換金できる資産のことです。

「現金」「受取手形」、売上としては計上されるけどまあお金の回収ができていない「売掛金」などがあります。

これらの項目は換金性が高いもの順に並んでいるという特徴があります。

固定資産

固定資産とは、1年を超えて使用する予定の資産のことを言います。

「有形固定資産」「無形固定資産」「投資その他の資産」に分けられます。

有形固定資産

建物、土地、機械などが含まれます。収益をあげるために必要な資産ですのでわかりやすいですよね。

建物など、劣化等によって永遠に使い続けられるわけではないので、修理や買い替えが必要になります。

無形固定資産

無形固定資産は法律上の権利です。営業権、特許権、借地権、電話加入権などが含まれます。具体的な形は持っていません。

投資その他の資産

長期保有目的の株式や長期貸付金などが含まれます。

負債の部

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負債の部の内容としては、株主以外から調達してきた資金です。

銀行からの借入金などが含まれます。

資産の部と同じように、「流動負債」「固定負債」に分けることができます。

この2つは1年以内に返済義務があるかどうかという違いがあります。

 

ではそれぞれについて見ていきましょう。

流動負債

1年以内に返済義務がある負債のことであり、「支払手形」「買掛金」「短期借入金」などが含まれます。

固定負債

1年以内に返済義務がない負債のことであり、「社債」「長期借入金」などが含まれます。

純資産の部

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純資産は、株主から調達した資金や、会社が稼ぎだした利益のことです。

負債とは違い、返済義務はありません。 

資本金

株主から調達した資金のうち、事業運営の元手となる資金を指します。

資本余剰金

株主から調達した資金のうち、資本金に組み入れられなかった分のことを指します。

利益余剰金

損益計算書に載っている当期純利益の累計額のことです。

会社の成績が黒字なら増加し、赤字なら減少します。

株主還元策として配当や自社株買いを行う際は、基本的に利益余剰金のお金が使われます。 

貸借対照表から見る3つの重要な指標

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貸借対照表がどのような項目から成り立っているかということがわかったと思います。

では、これらの項目から算出される重要な指標について見ていきましょう。

自己資本比率

自己資本比率とは、会社全体の資産のうち純資産がどれだけを占めるかという指標です。

自己資本比率が高ければ高いほど、借金が少ないため、財務的には安全であるということになります。

計算式は以下の通りです。

 

自己資本比率(%)=自己資本(純資産)÷総資産×100

 

自己資本比率が高ければ高いほど、財務的に安全と言いましたが、高いということは逆に資本効率が悪くなってしまうので、高いほうがいいか低いほうがいいかということは一概には言えません。

流動比率

 

流動比率は、1年以内に返済しなければいけない流動負債に対して、1年以内に換金できる流動資産がどれだけあるかということを表す指標です。

流動比率が高ければ高いほど、短期的な支払い能力に優れているということになります。

 

流動比率(%)=流動資産÷流動負債×100

 

流動比率は200%以上が理想だと言われていますが、一般的には120〜150%あれば安全だと言われています。

 

しかし、世界一の投資家であるウォーレン・バフェットが好む競争優位性がある企業は、実は流動比率が100%未満のことが多いです。

コカ・コーラやムーディーズは100%に達していません。

なぜなら、本当に優れたビジネスをしている企業は、多額のフリーキャッシュフローが毎年入ってくるので、流動比率が低くても全く問題がないからです。

 

そのため、そのようなことも考慮した上で流動比率を参考にするといいでしょう。

当座比率

当座比率とは、流動比率に似ていますが、流動資産の代わりに当座資産という項目を使って計算されます。

当座資産とは、流動資産の中でもより換金性が高いもののことです。

そのため、当座比率は流動比率よりも厳格な指数となります。

 

計算式は以下の通りです。

 

当座比率(%)=当座資産÷流動負債×100

 

当座比率は100%以上が一般的に良いと言われています。

まとめ

財務諸表を読み解こうシリーズの4回目として貸借対照表について説明してきましたがいかがでしたでしょうか。

貸借対照表を読みこなせるようになると、企業の財務状態が一発でわかるようになります。

ぜひ、貸借対照表を見る習慣をつけてみてください。

 

次回は、キャッシュフロー計算書について見ていきたいと思います。

お楽しみに!

 

 

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